用語辞典

「サーベイ・フィードバック」の意味

サーベイフィードバックとは? サーベイフィードバックは、企業の社員などから会社、上司、業務などに関するアンケートからその内容を議論し、改善案などを提示して社員にフィードバックすることです。サーベイ=surveyには上から見渡すなどの意味もありますが、この場合は、調査報告書といったような意味になります。

意義

意義は「フィードバック」にあります。社員の意見や不満などを取り上げても、単に取り上げただけでは意味がありません。出された意見、不満に正面から向き合い、問題を客観視して共有化する。そして、議論を経て出された解決策を提示し、それを実際にフィードバックする。ここまで行って初めて意味があります。

360度サーベイ

サーベイフィードバックには360度サーベイという手法があります。これは主に管理職に対して行われるもので、対象者に関わる上司や部下など、周囲にいる社員からアンケートをとり、対象者に関する問題などを割り出して改善につなげようという目的で行われます。

問題点

日本の企業によくあることですが、一つのマネジメント手法が流行ると、それをただ形式的になぞるということが行われがちです。具体的には、社員からアンケートをとり、それに対して形式的な回答を示すのみで実際には改善しないというようなことです。 また、上記の360度サーベイでは一人を対象とした「いじめ」に利用される危険性もありますが、あくまで業務改善のためのものであり個人攻撃をするためのものでないことは言うまでもありません。 また、アンケートを不満分子のあぶり出しのために利用されるという危惧もあります。そのような事態に陥らないためにもまず意義をしっかり認識し、会社全体で理解してから行うことが重要です。あるいは、サーベイフィードバックを専門に手がける外部の会社を利用することも、このようないくつかの問題を回避することにつながるでしょう。