用語辞典

研修用語の意味「ナレッジマネジメント」

ナレッジマネジメントとは、個々の所有している情報・知識を、個人が所属している組織全体で共有、有効活用し、組織の業績アップへつなげようとする経営方法です。日本語に直すと「知識管理」となり、英語の頭文字をとって「KM」と略されることもあります。 ポイントとなるのは、ナレッジマネジメントが求めている情報というものが、例えば「日本で一番高い山は富士山である」といった形式的なものだけではなく、業務におけるノウハウや経験則に基づいた情報など、明文化があまりされない情報(暗黙知)までを含むということです。例えば、「A会社は、X社というメーカーと取引関係があるので、営業で訪問する時は、X社製のものを身につけること」や「Bという金属を加工する時は、Yという手法ではなくZという方法を用いた方がよい」といった、言うなれば先輩が後輩に口伝するような情報と言い換えてもよいでしょう。 元々、こういった情報は、おおよそ上から下へと伝えられていましたが、ナレッジマネジメントとして誰もが共有可能とすることで、そういった制限なく多くの人が優良な情報を得ることで、利益につなげることが期待されています。 しかし、その有効性は多くの組織において認識されていますが、実際はまだ大規模に定着しているケースは少ない、と言われています。理由は組織ごとに考えられますが、よくある理由として「個人が持つ情報を共有化しても、個人本人が得られるメリットが少ない」「集まった情報が管理されず、再利用する方法も理解されないままになっている」といったケースが目立っています。 端的に言うと、ナレッジマネジメントは企業の利益につながるイメージはありますが、組織にいる個人の利益になるイメージはあまり強くありません。「技は自分で見て覚えるものだ」「自分の技術を他人に渡したくない」と思っている人に、なぜそういったものを導入する必要があるのか、どんなメリットがあるのかを、理解して貰う必要があります。また、管理者側も明確に立てる必要があり、古くなった情報の削除や修正を重ねていかなければ、いつしか形骸化してしまいます。 組織の形態に即したナレッジマネジメントが行われるようになれば、それは非常に強い武器となり得るでしょう。まずは、「なんのために」「どうやって」を検討することから始めるとよいでしょう。