用語辞典

研修用語の意味「ビジネス・ゲーム」

ビジネス・ゲームは、従業員の研修方法のひとつです。講義による研修ではなく実践的な内容になっており、企業内の様々なポジションの従業員に成長を促す研修になっています。企業活動を具体的にイメージさせるために、一部の大学では授業の一環として取り入れられています。 このゲームは従業員に未知の体験をさせる内容になっています。実際の業務に近い、あるいは完全に架空の業務の現場が設定され、その舞台設定に応じて適切な行動を取る演習です。多くの場合、演習にはチームで取り組み、日常の業務とは異なる立場(役割)で演習を進めます。未知の(あるいは経験の浅い)体験を研修の場で仮想的に行うことにより、現実の業務をよりスムーズに進めたり、自らの適性を新たに発見することがねらいです。 たとえば新入社員向けの場合は、実際の業務の流れを擬似的に体験し、業務内容の基礎的な理解を深めます。業務とは関係ないシンプルなゲームのような内容にして、チームでの共同作業の基本を学ばせる場合もあります。ある程度経験を積み、初めてチームの責任者になるような従業員に対しては、適切な指示の出し方や部下のフォローについて学べるような体験が用意されます。そして、企業の経営幹部を目指すような従業員に対しては、架空の新会社または新事業を立ち上げるなどの演習があり、資産運用や提携先の模索、大株主への対応などを経験します。 ビジネス・ゲームにおいては、研修に参加するチーム間での競争が演出されることもありますが、最終的な結果はあまり重視されません。演習内容でよい結果が出なかったとしても、反省と改善案に気づくことができるかどうかが重要です。研修での経験をもとに、現実の業務で大きな失敗を避けることが最も重要なのです。 この研修を円滑に進めるためには、進行役にある程度の経験が必要です。演習内容にうまく対応できていないチームを放置しては研修になりませんので、適度にヒントを与えて導く必要があるのです。 企画と進行はなかなか難しいことなので、外部の企業に依頼する場合もあります。より上位の従業員を対象とした研修ほど、進行が難しくなる傾向があります。